新型アウディTT (Audi TT TTS )に試乗しました（前編）

アウディTTに試乗する機会がありました。2種類のグレード、TT 2.0 TFSI QuattroとTTSのいずれかに乗れるとのことだったので、少し迷いましたがTTSに試乗しました。試乗メモを残します。前編、中編、後編の３つに分けて書く予定です。前編は外観、中編は内装、後編は走りとその他の予定です。

前回のアルファロメオ4Cの試乗からそれほど日が経っていなのですが、また試乗のチャンスがあったわけです。4Cの試乗の際も書きましたが、これはやはり、ボクスター購入以来、試乗のチャンスを積極的に拾っていく心構えがあるからだと思っています。

さて、今回はわりと頑張って写真を撮ろうと思ったのですが、私の精神力ではなかなか難しかったです。初対面でパッと良い関係を築くコミュニケーションが取れればよいのでしょうけど、元来私はコミュニケーション能力に問題を抱えているので、ちょっと難しいですね。それでもいつもよりは写真が多めです。

デザイン

まず目を引くのは正面から見たデザインです。これは文句なしカッコ良いですね。写真などで見た時は、そこまでインパクトを受けなかったのですが、実物の方が断然良いです。先進的でモダンなカッコ良さです。

前モデルのTTはモデルチェンジからだいぶ月日も経ったということで、やや時代を感じ始めていた気がしますが、一気にリフレッシュされ若がえった感じです。都会的、知的、先進的そんな印象を受けるデザインです。もちろん、受けた印象はデザインそのものだけでなくアウディが作っているブランドイメージのためでもありますが。

ポルシェは「変わらないためには変化し続けなくてはいけない」という感じでデザインを進化させていますが、アウディは変わることを恐れずに先進性を追いかけている印象があります。モダンで都会的一言で言うならオシャレです、アウディTT。

横や後ろから見た印象は正面ほどは劇的な変化は感じませんでした。といっても普段からアウディTTを追いかけているわけではないので、見る人が見れば大きく変わっているんだろうとは思います。リアに伸びるルーフラインと、リアディフューザー付近の処理がカッコ良かったです。

TTSとTTのデザインの違い

展示車両でTTのQuattoroが置いてあったので、比較のために写真を載せます。ハンドルのところにS-Lineと書いてあったので、S-Lineパッケージのような感じのややスポーティなパッケージかもしれません。

一番目立つ違いはフロントグリルでしょうか。TTは黒い樹脂だと思われますが、TTSはシルバーぽくなっています。フロントスポイラーやエアインテーク周辺でもTTSではシルバーのパーツが効果的に使われていて、かなり引き締まって見えます。またドアミラーも違いが大きいです。リアのマフラーもTTSは二本出し、TTは一本出しですね。ディフューザーまわりもTTSの方が凝った作りになっています。

色がTTSはブラックで、TTはメタリックグレーという違いもあって、一概に比較はできないのですが、TTSの方がかなり精悍なイメージがしました。

試乗した車両のお値段

TTSは税込み768万円でした。オプションなどは細かくみてないのですが、それほどオプションをつけなくても良いような気がするので、乗りだし価格でプラス50万円〜100万円程度かなと予想します。乗りだし800万超えは確実かなと思います。高価です。

その一方で、TTは542万円、Quattoroでも589万円とTTSに比べて実に200万円近くお買い得です。TTとTTSだと、TTSの方がグッと精悍に見えるわけですが200万円分の価格差があることを考えれば納得です。新車が一台買える値段ですから。

スペック的にはTTは２Lターボエンジンで230PS、TTSも同じく２Lのターボエンジンですが加給圧が異なり286PSまで出るということです。TTSはQuattoroが標準搭載で四輪駆動ですね。TTはベースグレードは前輪駆動、Quattoroは４WDですね。

中編へ続きます。