ボクスターのオプションを検討する シートメモリ編
ポルシェでは様々なシート関係のオプションが用意されていますが、どれも40万円超と高価です。スポーツバケットシートを除くと、オプションをつけることで概ね以下の様な変化が生まれます。
- シート素材がレザーになる(標準はアルカンターラ)
- 電動シートになる(標準は背もたれの調整のみ電動)
- シートポジションメモリーがつく
レザーシート
これは明らかに高級感が増します。991、981世代になって内装の質感が飛躍的に向上しましたが、更に上質な室内空間を求めるなら嬉しい装備だと思います。
個人的には標準シートのアルカンターラ素材が気に入っています。見た目の華やかさはレザーより劣りますが、アルカンターラ自体がかなり高価な素材です。メーカーによってレザーよりも高い値段が設定されていたりします。そしてなにより、滑りにくいのが良いです。走りにこだわる人なら、レザーよりもアルカンターラの方が軽い素材だという点もいいかもしれません。
電動シート
ボクスターやケイマンのような2シーターだと正直イラナイかな、、と思います。2シーターにかぎらず、電動シートはジワジワしか動かないので手動を好む方もいますし。
ただ、車両本体の金額を考えると当然電動シートだろという意見もあるかと思います。レクサスはなんかは標準で全て電動シートだったはずです。
シートポジションメモリー
シートポジションというか、ウェルカム機能があれば便利なのではと思っています。
981型のボクスターは乗り降りがそれなりに大変です。エレガントなスタイルを手に入れるための代償というやつですね。特に駐車場などでドアを目一杯開けられない時などは、乗り降りの難易度は格段に上がります。体の大きい人だと相当厳しいだろうなという印象です。小柄で良かった。
上の写真の右側のようにドアをあまり開けられない場合にどうやって降りるのかというと、シートを目一杯後ろに下げることになります。シートを後ろに下げることで、座面がドアの開口部に近くなって乗り降りがしやすくなるからです。
ボクスターにもオプションでウェルカム機能をつけることが可能です。乗降時に自動でシートの位置が下がり、ハンドル位置が上がります。(乗り降りしやすい状態になる)そして、ドアを閉めてエンジンをかけると、シートポジションはドライビングポジションに戻り、ハンドルも元の位置に戻ります。ボクスターの公式動画では紹介されている機能です。シートポジションメモリーをつけると恐らく連動してアクティブになると思われます。
このウェルカム機能は、過去にレクサスIS350を所有していたときに運転席側についていた機能でした。ISは乗り降りに苦労するようなクルマではないので、レクサス的なおもてなし文脈の一つかな程度に考えていましたが、ボクスターでは実用上あったら嬉しいだろうなとISを思い出したわけです。
まぁ、贅沢な機能なのでよほど予算にあるとか、腰を痛めやすいとかなどじゃないと、積極的につける必要はないかもしれません。