マカンに試乗しました

マカンに試乗する機会がありました。レビューやレポートを書けるほどクルマに対する見識はありません。あくまでもド素人の感想です。

 

マカン (Macan)

 

マカン (Macan)

 

 

  • グレード、オプションなど

    グレードはベースグレードでした。いわゆる素のマカンです。エンジンはダウンサイジングの4気筒ターボです。当世風です。

    マカン (Macan)


    オプションはマカンの知識があまりないのですが、おっ!と思ったのはPASMと、スカイルーフ?でした。天井が透明で空が見えるというやつですね。開口部が大きなサンルーフになっていて全開にすると開放感がありました。
    開口部が大きいとはいえサンルーフなので風は入ってきませんでした。オープンカーは風を感じる(風を巻き込む)ので、そこは大きな違いです。私は風を感じたい派ですが、逆に風の巻き込みは嫌で開放感が欲しいという人には良さそうでした。
    あとはオートエアコンでしたね。マカンだと標準なのかもしれませんが。


  • 外観
    PCで展示車を見た時から思っていたことですが大きいですね。実際のところ横幅はかなりあります。カイエンが1940mmでマカンが1925mmということですからカイエンの99.2%の横幅です。ほぼ一緒ですね。
    ちなみに、高さはカイエンが1710mmに対してマカンが1625mmと95%ほどです。長さは、カイエンが4855mmでマカンが4680mmで96%ですね。

    デザインから受ける印象はマカンとカイエンはかなり違います。マカンの方がシャープというか小気味よさそうな印象を受けます。よりスポーティーな雰囲気がすると言ってしまって良いように思います。逆にカイエン程の圧倒的な存在感はありません。(といっても、第一印象で大きいと感じるのに十分な存在感はあると思います。)
    撮った写真を添付していますが、実物の方が断然カッコいいのは確かです。私の写真の腕の問題です。


  • 内装
    内装については外から写した一枚があるだけです。撮り忘れました。たった1枚だけ残された写真を見ながら記憶を辿ります。

    マカン (Macan) 内装

    ボクスターと比較してまず思ったのはボタンの多さです。圧倒されました。たぶんエアコン系の操作とかも中央コンソールにあるので直感的に多く感じたんでしょうね。ボクスターの簡素な配列に慣れているので焦りました。


    Sportボタンや憧れのPASMボタン(自分のボクスターには付いていない)はすぐに分かりました。一方でOffRoadという見たことがないボタンついていました。押しませんでしたが、押したらきっと何かが起こったことでしょう。

    天井にもボタンがあってスカイルーフの操作は天井ボタンで行います。スカイルーフの開け閉めと、サンシェードの開け閉めの2種類のボタンがあって、屋根周りのボタンもボクスターよりマカンの方が多かったです。とにかくボタンが多かった印象です。私はボタンが多いとメカっぽい感じがして喜ぶタイプなので、素直に喜びました。

    細かい点ですがパーキングブレーキボタンが中央コンソールにあるのは良いなと思いました。意識がいきやすい気がしたからです。ボクスターパーキングブレーキスイッチは膝下の位置にありますが、どうも目立ちません。駐車するときにパーキングブレーキを忘れるんじゃないかと不安で仕方がありません。パーキングブレーキ忘れは本当に危険です(車両にも周囲の人にも)。エンジンオフ時に勝手にパーキングブレーキがかかったりすればいいのですが。今度PCで相談しようかなと思っています。

    運転席のインパネまわりはボクスターと同じです。メーター類だけ見ていたらボクスターと区別付かないですね。

    PDK仕様のクルマでしたが、MT車のような革のシフトーブーツが付いていました。個人的には好きでした。ボクスターの無機質な感じのシフト周りも現在は慣れましたが、最初はちょっと寂しい印象を受けたので。

  • 走り
    走りについてとやかく書ける知識は全くありませんので、トンチンカンなことを言っている可能性が大です。また、エンジンかけると同時にスポーツモードをONにしたので、以下は全てスポーツモードでの感想です。

    アクセルを踏んで最初の印象は軽々動くなということです。車体は大きいですし、実際乗るとボクスターよりもかなり視線が高くなるのでSUVをヒシヒシ感じます。当然、SUVから連想するどっしりした(モッサリした)挙動をイメージしました。ところが、アクセルを踏むとを大きな車体を全く感じさせずに軽々動きます。それどころか低回転で街乗り速度だと自分のボクスターSと同じぐらいのパワーを感じました。マカンの方が400Kg以上重いはずなのですが。

    私の想像できる理由は二つです。一つは純粋にマカンのトルクが太いからです。マカンは最大トルク350N-m(1500回転ー4500回転)です。一方で、ボクスターSは最大トルク360N-m(4500回転ー5800回転)です。ということでマカンの最大トルクはボクスターSと大差無いのです。ターボの恩恵ということなのでしょう。
    二つ目の理由は自分のボクスターSは慣らし運転中ということで3000回転より回すことはほぼありません。ということで普段の回転数だと恐らく発揮されてるトルクは300N-m前後かなという感じです。一方でマカンは1500回転から最大トルク350N-mが出てきますから、実際にマカンの方がトルクが出ていたということです。

    重量はマカンの方が随分と重いですが、街乗りの加速感でいえば十分でした。台形型のトルクカーブというのは偉大なんだと思いました。
    今回の試乗ではクネクネした道や、高速道路などで運転したわけではありませんが、思い通りにクイクイ動きます。運転していて楽しいと思える車でした。

    また、PASMを試しました。標準の18インチホイールのおかげなのか一番堅い設定にしても乗り心地は全く問題ありませんでした。むしろ、柔らか設定より固めの方が個人的には好みでした。これは19インチボクスター標準シャシーに自分が慣れているからかもしれません。

    走りとは少しずれますが、アクセルとブレーキの位置関係はボクスターと異なるように感じました。個人的な感覚としては、アクセルとブレーキの位置が寄っている気がしました。なんどか、アクセルとブレーキを両方踏みそうになってしまったので。これは、別に位置が悪いとか言っているわけではなく、恐らくボクスターとは位置が違うというだけです。乗っていれば慣れると思われます。

     

私自身はコロンとした車よりもペタンとした車が好きなので、今のところマカンに浮気心は出てきません。ただ、もし生活環境が変化し、ちゃんと人が乗れる後席が必要になったりしたらマカンは真剣に検討すると思います。

コロンとしてるのですが、ちゃんとポルシェというか自分のボクスターと同じ部分が確かにあったように思ったからです。言語化するのが難しいのですが、ボクスターと同系統の運転する楽しさを持っていたという感じです。