ジャガー F-TYPE Rに試乗しました
ジャガーFタイプRに試乗する機会がありました。ジャガーFタイプの上級モデルです。排気量5000ccのV8エンジンで550PS、0-100Kmの加速は4.2秒、最高速度300Kmと驚異的なカタログスペックです。通常のF−TYPE886万円に大して、Rは1372万円、値段もグッと上がります。
まずは外観です。世の中のクルマは大抵は写真写りがよくないですが、ジャガーF-TYPEは特によくないと思います。実物の遥かに存在感があって格好良いです。前、横、後ろのどこから見ても目を引くデザインです。
ドアノブがピョコンと飛び出てきます。良い感じです。ポルシェのドアノブは良く言えばシンプル、悪く言えば工夫がありません。事故などがあった場合はシンプルなドアノブの方が実用性が高そうなので、そういった面をポルシェは重視するのかもしれません。
内装はこんな感じです。全体的に質感が非常に良く高級感を感じます。ただ、ボクスターも981からは内装がかなりしっかりしているので、それほど引け目を感じないというか、個人的にはシンプルなボクスターの内装の方が好きかもしれません。
乗った感じですが、ごく短距離だったのでよくわからないが正直なところです。ただ、エンジンをかけた瞬間から抜群のエンジン音と排気音がします。ボクスターや、先日乗ったスポーツエグゾースト付きのマカンなどより遥かに良い音です。音に関してはGTS系よりもジャガーF-Typeの方が良いように思います。(近所をF-Typeがよく走っているので外からの音はよく聞きます)
アクセルを踏むと5000cc、550PSとは思えないほど扱いやすい感じです。足を載せた瞬間にホイルスピンするのではとドキドキしてましたが、普通に乗れて、普通に走れました。凄く乗りやすいです。コーナーなどのハンドリングも重苦しさなく操作できます。しかし、ボクスターに比べると軽快な感じはないです。そりゃそうですね。V8エンジンがフロントに乗ってますから。
公道なのでほとんど踏めませんでしたが、少し強く踏むと、やはりガツンと大きな加速がきます。そして、テンションのあがるエンジン音がします。加速よりエンジン音の方が印象に残ったかもしれません。その気にさせる音でした。
全体としては、550PSの驚異的なパワーのあるクルマにも関わらず、優雅な印象を受けました。スパルタンというより、優雅な乗り味というか。普段乗っているボクスターの方が感覚的なダイレクト感は強かったです。
といって、ラグジュアリーカーの乗り味というのでもありません。作りこまれたエンジン音や、踏めば瞬時に加速するパワー、思った通りに動いてくれる操作感など、キビキビした感じがしっかりあるのです。
始めて乗ったジャガーなのですが、ちょっと独特な乗り味だと思いました。